ピアニスト

佐藤卓史(Takashi Sato)

http://www.takashi-sato.jp/

 

高校在学中の2001年に「日本音楽コンクール」で優勝され、東京藝術大学を首席で卒業後留学、その後海外や国内で数々の輝かしいコンクール受賞歴や演奏歴を持つピアニスト・佐藤卓史(さとうたかし)さんが今年2013年秋に帰国され、10月~11月にかけて各地でリサイタルを開かれます。

 

11月頃には、福岡や長崎県でも演奏会がございます。最新情報やチラシはこちらです!

 

ピアノに真摯に向き合い、長い間欧州で研鑽を積まれ、これからも日本や海外でますますご活躍される若き日本の男性ピアニストの演奏をどうぞお楽しみに!

佐藤卓史 プロフィール

 

1983年秋田市生まれ。4歳よりピアノを始め、国内の学生コンクールにて多数優勝。

 

2001年第70回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、あわせて野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞を受賞。2003年東京芸大シンフォニア英国公演のソリストに抜擢され、イギリス各地で協奏曲を演奏。東京など全国4都市でデビューリサイタルを開催、その成功により同年秋田市文化選奨を、翌年第30回日本ショパン協会賞を受賞(いずれも史上最年少)。

 

2006年東京藝術大学を首席で卒業、ドイツ・ハノーファー音楽演劇大学に留学。

以来国際舞台においてもめざましい活躍を遂げ、2006年第55回ミュンヘンARD国際音楽コンクール特別賞(20世紀作品の最も優れた演奏に対して)、2007年第11回シューベルト国際ピアノコンクール第1位ならびに特別賞、2008年第9回シドニー国際ピアノコンクール第4位ならびに最優秀ショパン演奏者賞、2010年エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞、2011年第21回カントゥ国際ピアノコンクールクラシック部門第1位、第10回メンデルスゾーン国際ピアノコンクール最高位(第1位なしの第2位)、2012年第8回浜松国際ピアノコンクール第3位ならびに室内楽賞など、数々の受賞を通して日本を代表する若手ピアニストとしての地位を確立。

 

ヨーロッパ各地の演奏会に出演したほか、2011年には在シリア日本国大使館・国際交流基金の支援を受けシリア・ダマスカスにてソロリサイタルを開催した。

2011年ハノーファー音楽演劇大学ソロクラスを修了し、ドイツ国家演奏家資格を取得。2013年までウィーン国立音楽芸術大学ポストグラドゥアーレ課程に在籍し研鑽を重ねた。

 

これまでにピアノを目黒久美子、上原興隆、小林仁、植田克己、アリエ・ヴァルディ、ローラント・ケラーの各氏に、フォルテピアノを小倉貴久子氏に師事。また故ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、クラウス・シルデ、ジャック・ルヴィエ、故レギーナ・スメンジャンカ、ロバート・レヴィンをはじめとする世界的巨匠からも指導を受けた。

 

東京都交響楽団、セントラル愛知交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、シドニー交響楽団、ベルギー国立管弦楽団など内外のオーケストラと多数共演。

 

また室内楽奏者としても国際的に評価が高く、カール・ライスター、堀米ゆず子、山崎伸子、堀正文、篠崎史紀、渡辺玲子、藤森亮一、佐藤俊介、米元響子、神尾真由子など数多くの著名アーティストと共演を重ねている。2012年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールヴァイオリン部門の公式ピアニストを務めた。

 

2007年にソロデビューアルバム「ラ・カンパネラ~珠玉のピアノ小品集」(ナミ・レコード)をリリース以来、レコーディング活動も積極的に行っており、これまでにシューベルト作品集(ドイツ・BELLA MUSICA)、ショパン作品集、ブルクミュラー兄弟作品集(ナミ・レコード)などを発表、各紙誌で紹介され話題を集めている。佐藤俊介との共演による「グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集」(ナミ・レコード)は第62回文化庁芸術祭レコード部門において《大賞》を受賞した。

 

2013年秋、活動拠点を再び日本に移し、デビュー10周年を記念してオール・ベートーヴェン・プログラムによる全国ソロリサイタルツアーを実施する。実力派ピアニストとして更なる活躍が期待されている。 

佐藤卓史が帰ってくる       青澤唯夫

 

 世に若手ピアニストの数は多い。新しい才能が光を浴びて登場すると、世の中が明るくなる。しかし、現代は経済効率最優先で、真の芸術家がすくすくと育つのに適した時代かとなると、あまりにも困難が多すぎる。

 

 そんななかで、佐藤卓史は21世紀の初めに日本音楽コンクールで1位になって注目を集め、その後も数々の国際コンクールで上位入賞を重ねて、しっかり進化を続けている日本ピアノ界のホープにちがいない。

 

 私はコンクールや演奏会で彼を聴き、足が地に着いたその精進に感心しているが、その彼がリサイタル・デビュー10周年を迎え、18歳の時にコンクールで脚光を浴びた「熱情ソナタ」を12年ぶりにステージで弾くという。

 

 7年におよぶヨーロッパ留学を終えての本格的なリサイタルであり、昨秋の浜松国際ピアノコンクールでのモーツァルト・ピアノ四重奏曲でも抜群の好演を聴かせた。CDでも高い評価を得ている彼の成長を思うと、胸が躍るではないか。巨匠R・ゼルキンのように、独奏のほかに室内楽でも真摯に研鑽を積み、内外の主要なオーケストラとも次々に共演し、彼はいま大きく羽ばたこうとしている。

 

 佐藤卓史の充実した活動をみていると、やはり真面目な人生がいいなと思う。こういう男が、土壇場で鮮やかにタイムリー・ヒットを放ったりするものだ。